あなたに伝えたい、世の中を生きやすくするために

ひとりのろう者からあなたへ

ろう者として生まれて感じた社会の壁と合理的配慮とは

サイレンの代わりになるものは何かありませんか?

サイレンの代わりになるものを考えたい

 

今、日本各地、特に田舎などでは「警報」システムがあるところが多い。

例えば時刻を告げるアナウンスもそうだが、ダム放流が始まるという警報など。

これについてみんなに考えてもらいたいことがある。

 

親子が川で流された事件

 

6月、こんな事件があった。

新潟県新発田市の川で子どもと遊んでいたお母さんがいきなり増水した川に流されたという事件。

結果、どちらも助かったから良かったのだが、お母さんは100メートルも流されたらしい。

 

 

 

原因は「サイレンが鳴らなかったから」だった

 

この原因は、「放流のサイレンがなかった」からだそうだ。

事故でサイレンが鳴らなかったのではなく、サイレンを鳴らす基準まで水位が達しないことが分かったからあえて鳴らさなかったわけである。

 

しかし今回の問題はそこではない。

 

サイレンが鳴らなかったからといっても、当時のダムからの放流水位は大人でも十分足を取られて100mも流されるほどの威力はあった。

それで問題になった。

 

サイレンが聞こえないろう者難聴者はどうしたらいいの?

 

今回はサイレンが鳴らなかったのが問題となっていたが、その前にもしサイレンが鳴ったとしてろう者難聴者はどうすればいいのか?

 

ろう者難聴者も補聴器を付ける人はいる。

しかし、川遊びの時はみんな補聴器を外す。

水で壊れてしまう恐れが高いからだ。

 

じゃあ、水で壊れない補聴器を開発すればいい!と思った人もいるかもしれないし、いずれはそういう補聴器が出てくるかもしれないが、そうだとしても今そこにある問題は解決できない。

 

東日本大震災での警報サイレン問題

もう一つ、サイレンが聞こえないことで問題になった例は過去にもある。

それが東日本大震災での津波警報だ。

 

津波警報が聞こえず逃げ遅れたろう者たち

 

実は、東日本大震災時の死者は健常者に比べ障害者は2倍という国の統計が出ている。

 そしてこの時の統計上の死者はほとんどが津波による死者だそうだ。

www.nikkei.com

 

また、聴覚障害者に関しては周囲の証言により津波による死者の多くは

 

津波警報が聞こえなかったからではないか?」

津波が迫り来る音が聞こえなかったからではないか」

 

と言われている。

 

実際、命からがら逃げて生き延びたろう者は「家にいたら近所の人が津波警報があったと教えてくれてそれで逃げることができた」と証言している人もいた。

 

聴者でも聞こえないことがある

 

でも、実は聴者でもサイレンが聞こえない(聞こえにくい)ことがあるらしい。

例えばサイレンが遠いところにあるためによく聞こえなかったり、家の中で窓を閉め切っていると聞こえなかったら、また周囲の音にかき消されて聞こえなかったりすることもあるらしい。

 

 

サイレンに代わる合理的配慮事案は?

 

ではどうしたらいいのか?

 

例えばサイレンが鳴った時、周囲の街灯もピカピカ光るようにするとか・・・

サイレンのそばに大きなランプを置いてそのランプが光るようにするとか・・・

 

むろん、川遊びに夢中になっていたら光にさえも気づかないことだってあるかもしれない。

でも、ないよりはあった方がいいだろう。

 

 

そして、サイレンが聞こえなくても光などの設備があれば、それで自分を守ることはできる。

しかし、サイレンもなく光もない状態で流されてしまったら、それは国?県?の責任になる。

 

つまり私が言いたいのは、「耳が聞こえない人でも自分の身を守れるように、それに準ずる設備などを用意してほしい」ということと、「その用意もないのに事故や災害に遭ったらそれは悔やんでも悔やみきれない」ということ。

 

用意があるのとないのとでは全然違う。

なので、耳が聞こえない人や耳が遠い方々のためにサイレンの代わりに何かお知らせができる工夫を考えてほしいな、と思う。

 

それを考えていくことも合理的配慮の義務になるのではないかと私は思う。

 

何かありませんか?