あなたに伝えたい、世の中を生きやすくするために

ひとりのろう者からあなたへ

ろう者として生まれて感じた社会の壁と合理的配慮とは

ろう者難聴者にとっての合理的配慮とは?

 

https://fodjnq.dm2302.livefilestore.com/y4m6QOQKtauvr4Qb5WR0bPZS8mhAIGrCESBC_d019yxsgNr83OKhT0hwGCzONdKlXvr15FA4TF81ezHTzLMsGRoa7J_AeAfiYooqfPQbYNYQjQ588LE4PyQmF5vB6pJFVbcD9gKcxBWC0RpAc1IuaoQSumbZ3dkOvHjca8cufMEObMzggrJmqaP3pu2c4pJ4kHnbVE3TcE4-xWUUB2NeVMZnA?width=1200&height=630&cropmode=none

前回の記事では、合理的配慮の基礎について書いた。

 

 

tellyou.hateblo.jp

 


 この記事では、「では、ろう者難聴者にとっての合理的配慮とはどんなものがあるのか?」についてまとめていきたい。

私自身専門家ではないので間違っている箇所もあるかもしれない。

その場合は教えていただけると助かる。

 

それでは、いってみよう。

合理的配慮、ろう者難聴者の場合はどんなケースがある?

合理的配慮とは前回の記事でも書いたが、簡単にまとめると【ひとり一人の障害者に合わせた対応をしていくこと】である。

そしてそれは

1:過度な負担がかかることなく、その上でその障害者に合わせた適切な対応がなされなければならない

2:合理的配慮が適用されるのは公共機関や団体及び施設など

3:個人づきあいには適用されない

ことがポイントである。

 

ではその上で、合理的配慮の対象となるろう者・難聴者の事例はどのようなものがあるのだろうか。

 

それをいくつか挙げていく。

 

ホテルのテレビに字幕がつかない

これは気づかない人が多いと思う。

実際、ビジネスホテルなどホテルに宿泊してテレビを見ようとすると字幕が付かないことが多い。

その理由として、字幕を設定するリモコン(テレビを買う時に標準で付いてくるリモコン)と、ホテル側で設定したリモコン(有料放送も見られるようになっているリモコン)が入れ替わるためというのが多い。

 

こういうことが起こった場合は受付に申し出れば字幕を設定できるリモコンを貸してくれる場合があるが、これはごくまれ。

ほとんどは「貸すことはできない」と言われる。

 

これは合理的配慮の欠如に当てはまる。

 

聞こえない人にも平等に情報を届けるように整えることも合理的配慮の義務です!

 

この場合は「聞こえない人も聞こえる人と同じようにテレビから情報を得られるよう、字幕を表示できるようにする必要がある」という考え方から、聞こえない人がその部屋に泊まる時は字幕を設定できるリモコンを用意するということが必要になる。

これを拒否するということは合理的配慮の努力義務を怠っていることになる。

 

そのため、今後は改善してほしいという要望を出しそれを理解してもらえるように行動を起こすことが必要になってくる。

 

また、ホテル側もホームページなどに「標準のテレビでは字幕対応リモコンがありませんが、必要な方には貸出可能です」などの一文を入れておくなどの対応を考えてもらえると良い。

 

まず、「なぜなのか」をきちんと聞いておくことも大事。
ホテルによっては、テレビが古いシステムだったり有料放送を中心としたシステムのため標準のリモコンでも字幕を出せなくなっていたりなどの理由があるからである。
こういうケースの場合は合理的配慮の欠如にはならない。
その場合はやむを得ないので、改善を申し出ておくようにすると良い。

 

事故が起こった時手話通訳を呼ぶのを拒否された

これは警察に多いのですが、例えば車をぶつけられたなどの事故があった時、警察官に「手話通訳を呼びたい」とお願いしても、「裏で何か口合わせをするんじゃないか」など思われ拒否されたというケース。

また、通訳者を呼ぶことを拒否した上で、「聞こえる人の方が正しいはず」という思い込みで聞こえる人の話を一方的に聞き処理されたというケース。

 

これらは警察は公的機関(行政機関)なので、合理的配慮は法律で定められた義務であるはずなのにそれを違反しているということになる。

 

きこえない人から手話通訳者の用意の申し出があったら即座に用意するのも合理的配慮の義務です!

 

この場合、きこえない人から「手話通訳を付けてほしい」と言ってるにも関わらず一方的に断り、また、聞こえる人の話だけ聞いて判断したということは差別にも当たる。

もっと具体的に言えば、平等に判断してもらえず本人の権利が侵されたということ。

この場合は警察署内の相談窓口や市役所など地域の相談窓口へ相談すると良い。

 

きこえない人にとって警察の事情聴取は不安があるもの。 間違いがあれば下手すると誤解され前科がつくこともあるため、しっかりと手話通訳の派遣をお願いできるようにしておきたい。
 
ここまでで、いくつか分かりやすい例を書いてきたが、理解はしてもらえただろうか。
 

まとめ

合理的配慮は色々と難しいかもしれない。

でも実は簡単なことである。

 

なぜなら、合理的配慮とは言い換えれば「障害者がこの社会で理不尽なことにも我慢することなく必要なことを要求していき改善していくための権利」でもあるからだ。

 

ただし、その要求が過剰だったり、相手の負担が大きくなりすぎたらそれは「合理的配慮」にはならないので、要求する時は相手の背景や状況も理解した上でできるようになると良いと思う。

 

それでは今回はここまでです。