あなたに伝えたい、世の中を生きやすくするために

ひとりのろう者からあなたへ

ろう者として生まれて感じた社会の壁と合理的配慮とは

濱田裕太郎さんの優勝を受けて今の海外と日本のテレビ事情を考えてみた


スポンサーリンク

盲目の芸人 濱田裕太郎さんの登場は今後のテレビ業界にどう影響するか

R-1ぐらんぷりで盲目の芸人、濱田裕太郎さんが優勝したとのこと!おめでとうございます!

1

 

似てないと思うけど濱田裕太郎さんを書いてみました笑

 

ここでは、聴覚障害ネタとは少し違いますが、似通っている所はあると思うので濱田裕太郎さんのことを取り上げてみました。

 

R-1ぐらんぷりではどんなことをやったのか

それでは、濱田裕太郎さんはR-1ぐらんぷりではどんなことをやったのでしょうか?

2

 

もしかしたら昨日はたまたま字幕があったのかもしれないけど、いつもはないことが多いのです(><)

 

ちなみに、Twitterの方で文章起こしをしてくれた方がいますので、その方のツイートを載せておきます。

 

 

自分の障害をネタにして笑いを取っている

え!?これって、いいの・・・?

差別じゃないの・・・?

 

真っ先にそう思う人は多いでしょう。

でも、文字起こしを読む限りでは、「なんでやねん」とツッコミたくなるような明るい笑いが多いですね。

 

自虐的な笑いではないところがとても良いなと感じました。

 

また、濱田祐太郎さんがR-1ぐらんぷりで盲学校の様子をネタにしたことで、

「へえー、盲学校ってこんなんなんだな」

「目が見えない人の暮らしってこんなんなんだー」

ということが笑いを通して伝わったという人は多いと思います。

 

普段、健常者はあえて見たり聞いたりしない限り、障害者の暮らしを知る機会はありません。

特に、今の日本のテレビや映画の事情を考えるとそれは顕著だと思います。

(これについてはこれ以降に書きます)

 

なので、そういう意味では、「障害者の暮らしを知ってもらう」という面でもすごく良かったと思っています。

 

もしかしたら今後のテレビが大きく変わるかも?

また、今回、濱田裕太郎さんが優勝したということは、もしかしたら今後のテレビの世界が大きく変わる出来事かもしれないと感じました。

 

 それについて以下、書いていきます。

 

日本と海外のテレビ・映画事情の違い

現在、日本と海外のテレビや映画の事情、特に日本と海外では障害者の取り上げられ方も色々と違うことはご存知でしょうか?

(ただし、海外は全てがそうとは限りません。やはり国によって色々と違います)

 

海外の場合

海外(主にアメリカ、ヨーロッパなど)ではこのようになっています。

 

3

 

海外では、例えば

 

「ライ・トゥ・ミー」
「CSI」
「BONES」

 

など・・・

色々な映画やドラマでは当たり前のように障害者が出てくるのです。


それも、「可哀想な障害者」ではなく
「クラスメート」だったり
「先生」だったり
「お母さん」だったり
「面接に来ている学生」だったり・・・
時には「殺人犯」だったりすることもあります笑

 

つまり、普通にそこら中にいる当たり前の役を障害者もやっているのです。

そのおかげで、テレビや映画を見ている人はモニターを通して「障害者もそこら辺にいる普通の人間なんだ」ということが刷り込まれていくのですね。

 

ところが、日本ではどうでしょうか?

 

日本の場合

4

 

障害者の役は本当は障害者本人がやった方がリアリティがあると思いますよね。

しかし、日本では健常者が障害者の役をやることが一般的となっています。

 

また、他にも障害者本人が出られるのも例えば24時間TVだったり、障害をテーマにする番組がほとんどです。

バリバラもありますね。

なので、逆に言えば、日本人は障害者を普段から目の当たりにする機会がとても少ないということになります。

 

そりゃ、障害者に興味がない限り、 障害をテーマにした番組なんて自分からわざわざ見ようとも思わないですもんね。

また、障害をテーマにした番組はお涙頂戴も多いため、障害者=大変・可哀想と思ってしまう人も多いです。

 

それだけでなく、

「障害者を見たことがない」

「障害者って本当にいるの?」

「障害者はどこにいるのか知らない」

と言っている人たちも多いのです。

 

もし、海外のように普段から日常的にテレビや映画などを通して障害者を目の当たりにする環境があれば、そういったことは減っていたでしょう。

 

では、どうして今の日本では障害者がテレビや映画などに出られないという現状があるのかを考えてみます。

(厳密には、「出られない」のではなくて、一部では出ていることもあります)

この日本の事情が今の現状を作りだした?

 

それでは、なぜこのような現状が生まれたのでしょうか。

 

私自身は、障害者がテレビや映画に出られないという現状はこれらも原因なのではないかと考えています。



5 

 

★ただし、これは テレビや映画などのマスメディアが 障害者そのものを避けてきた結果なのか、

または 障害者そのものをタブーにしておくべきだ、と 思う人たちが多く、

それで テレビや映画などのマスメディアも 避けるようになったのか、、 どちらが先なのかは分かりません。★

 

★また、

「障害者をテレビや映画に出すということは 見世物にする、ということだからダメだ」 と考える人や

「マスメディアに出すと視聴者が 障害者を笑うかもしれないから かわいそうだ」 と思う人もいて、

その結果タブー視されてきたということもあるかもしれません★

色々とややこしいですが、まとめると、

「障害者は触れてはいけない存在」
「そっとしておくべき」
「差別してはいけない」


などの気持ちが先走ってしまい、
結果的に【障害者の存在そのものを社会からゴッソリ消してしまった】みたいになってしまったのではないでしょうか?

その結果、今こういう問題が起きています。

 

障害者を避けてきた結果このようなことが起こっている

テレビや映画などで「本物の障害者を登場させない」結果、以下のイラストのような問題が起こっています。

見てみると分かるのですが、これは「障害者を知らないから」起こっていることが多いですよね。

6

 

ここまで読めば、「障害者をタブー視してきたこと自体が実は逆効果だったのだ」と分かると思います。 

 

これは、先ほども述べましたが、濱田祐太郎さんのように盲学校での授業の様子などをテレビで話してるのを聞くと「あ、目が見えない人はこんなんなんだな」ということが分かりましたよね?

このように、障害者がテレビに出ることでモニタを通して障害者の存在、障害者の暮らしなどを自然と知ることができるのです。

 

例えば、先ほど挙げた海外ドラマ「ライ・トゥ・ミー」も、

聴覚障害者が主人公の会社に面接を申し込むシーンがあります。

その時に、主人公は

「相手が耳が聞こえないのにどうやって話すんだ?」

と言い、周りの人が

「口を大きく開けてゆっくり話せばいいのよ」

と教えるシーンがあります。

(うろ覚えです。間違ってたらごめんなさい)

 

このように、普段からサラッと障害者を知ることが海外ではできているのですね。

このことからも【障害者をタブーとするのは逆効果なのだ】ということが言えますよね。

 

それでも、「やはり障害者はそっとしておくべきだ」と思う人がいたとしたら、その気持ちは大変ありがたいのですが、その結果、今まで書いたような問題が起こっているとしたら、それはとても不本意です。

実際に障害者差別は今もありますし、障害者が就職や自立などの面で拒否されたりというのも多いですから。

 

更に、「大人になってから障害者を初めて見た」という人も非常に多く、そういう人たちは「障害者に対してどうすればいいか分からない」という理由で必要以上に避けたり、逆に面白がっていじめたり・・・という人も多いです。

まさに、イラストの通りですよね。

 

もし日本でも海外みたいになったら・・・?

ここで、そういう日本でもし海外みたいに障害者が普通にテレビに出るようになったとしたら・・ということを考えてみました。

 

障害者の活躍の幅が広がる!健常者も障害者に慣れる!

まず、障害者の活躍の幅が広がります。

また、健常者も普段からテレビや映画などで障害者を見慣れることができるので、いざという時に困りません。


71

障害者が当たり前のようにテレビなどに出るようになるとこんなに色々と前向きな効果がありそうですよね!

 

そして、「障害関連の番組」だけでなく、海外のように様々なドラマや映画で色々な役として出てもらえれば、先ほど書いた「ライ・トゥ・ミー」のようにさりげなく障害者への接し方を伝えることができそうですね。


もちろん、最初のうちは賛美両論あると思いますが。

でも、「慣れてくれればそれが日常のものになっていく」と思います。
そして、きっと「障害者は特別な存在ではない」という社会になっていくのではないかな・・・と思っています(*'ω'*)

 

ただ、そのためには

「テレビに出る」

「映画に出る」これさえできれば良い、訳ではありません。

 

以下の2点も必要になってきます。

 

障害者も役者の勉強ができる環境を整えること

 

もちろん、障害者がテレビや映画に出られるようにするためにはまず第一に、役者の学校に通ったりプロとして恥ずかしくないようレッスンを受けたりするための環境も必要になってきますね。

 

演技が下手でも「障害者だから仕方ないね」と言われるのは嫌だと思う障害者もいると思いますが、障害者だけが頑張るのではなく、環境自体も変えていく必要があります。

 

プロデューサーなども障害者への理解を!

またもう一つ、テレビ局側なども障害者への理解が必要になってきます。

 

特に今は、「テレビに出たい」と言ってくる障害者は実際にいると聞いていますが、それをテレビ局側が断っていると聞いています。

 

その理由として

「演技が下手」

というのもあると思いますが、

 

今までの日本の現状を考えると、

「障害関係の番組以外では障害者をテレビに出したくない」

というのもあるのではないかなと思うのです。

 

なので、そういう意味でも、

障害者がテレビや映画などで活躍するためにはやはりテレビ局側などの理解も必要になってきます。

 

まとめると、

 

「障害者が役者の勉強ができる環境を整える」

「テレビ局や映画側の人間の理解も必要」

 

この2つがあって初めて障害者が更に活躍できると思います。

 


7

長くなっちゃいましたが、今後も応援しています!!

 

番外編:障害者と健常者をつなぐ唯一のものがマスメディア

 

ここでは、なぜ私が濱田祐太郎さんの優勝を受けてテレビや映画の実情について書いたのかをまとめておきます。

 

現在の日本の状況を簡単に説明すると、今の日本は義務教育の時点から障害者を切り離すやり方が取られています。

「切り離す」という言い方はきついかもしれませんし、国にとってはそんなつもりはないかもしれません。

しかし、現状を見ると、結局は「切り離している」ように思えてしまうのです。

 

例えば障害を持つ子は「特別支援学校」に行くべき、という考え方があります。

ただ、これについては、「障害の程度によってはその障害のレベルに合ったサポートが受けられる所に行った方がいい」という見方もありますので、これはこれで悪いことではありません。

 

しかし、義務教育が終わってからではどうなのでしょうか。

 

義務教育が終わり、自由に進路を選べるようになった時でも、社会は

「障害者はここで働きなさい」

「ここでしかサポートを受けられない」

など・・・

障害者に対して「働く場所」「暮らす場所」なども制限してきます。

 

そうやって、どんどん「健常者」と「障害者」が切り離されていくのです。

 

これについては、障害者にとっては自分の障害の程度に合わせてサポートを受けられるという良い面もあるので、一概に悪いとは言えません。

ただ、仕事や暮らし以外にももっと障害者と健常者が関われるようにできたら・・・と思うのです。

 

そのための唯一の方法が「テレビや映画などのマスメディアだ」と私は考えています。

 

それで、今回の記事を書かせていただきました。

それでは今回はこれで終わります。