あなたに伝えたい、世の中を生きやすくするために

ひとりのろう者からあなたへ

ろう者として生まれて感じた社会の壁と合理的配慮とは

文科省主催の合理的配慮セミナーで合理的配慮を拒否!?続編

 

 今回は、以前文科省の合理的配慮のセミナーで聴覚障害者への合理的配慮が出来ていなかった、ということについて記事を書いたが、それについて続きがあるのでそれをまとめていきます。

詳しくはこちら→

tellyou.hateblo.jp

 

文科省主催の合理的配慮セミナーで合理的配慮を拒否!?続編

 前回、ぶりりんさんが参加を考えていた文科省主催の合理的配慮のセミナーで、聴覚障害者への合理的配慮として講演時の手話通訳などの制度をお願いしたにも関わらず、そのお返事がなく1か月ほど過ぎた後にやっと返事が来た、その返事が「用意できない」というものだった・・という件について。

 

その後どうなったのか気になったので、ぶりりんさんに直接聞いてみた。

 

結果的には手話通訳がつくことになった

結果として、ぶりりんさんの周囲の方々が色々と動いてくれて、結果的に手話通訳がつくことになったそうである。

以下、ぶりりんさんからお伺いした経緯をまとめる。

 

手話通訳が付いた流れ

8月1日

仙台でお世話になっている手話通訳さんたちに今回のことを相談。

すると障害企画課への相談・みみさぽ(宮城県聴覚障害者情報センター)への通訳依頼をしてはどうかというアドバイスをいただいた。

 

8月2日

障害企画課へ相談し、みみサポへ依頼をした。

みみサポへの依頼書は書くスペースがなかったため、事情をセンター長にLINEで伝えた。これが出来たのはラッキーだった。

 

8月3日

障害企画課の課長から文科省の担当者へ電話し、直接本人の意思を確認した上で対応するように言っていただいた。

この時に分かったことは、「手話通訳断りの電話が学校にきたとき、電話を取り次いだ管理職が『少しは聞こえるから手話通訳はなくても大丈夫』と言ったらしく、担当者はそれで安心していた」とのこと。

そのため、担当者から丁寧なメールをいただいた。

その後、職場で自分が置かれている状況を説明しつつ、手話通訳が欲しいということを改めて伝えた。

そして派遣してもらう関係機関としてみみサポの連絡先をお伝えした。

すると、その後すぐに文科省からみみさぽに依頼の電話があったとのこと。

 

8月4日

文科省の担当者から、手話通訳を手配できたとのメールがありました

 

一連の流れから分かること

このように、急展開で手話通訳が付くことになったわけだが、この流れをよく見るといくつかの気を付けなければならないことが浮き彫りになってくることが分かる。

決して、「通訳が付くことになったんだ、良かった良かった」で終わってはいけない。

ではそれはどういうことなのか?ということを今から書いていく。

 

他者が勝手にその人の聞こえ方を判断してはいけない

この経緯から見ても分かるように、始まりは【電話を取り次いだ管理職が『少しは聞こえるから手話通訳はなくても大丈夫』と言った】ことから誤解が起こったのが原因のようだった。

このように、他者が勝手に判断して「大丈夫」と更に他の他人に伝えてしまうケースは多い。

しかし、本当に大丈夫かどうかは本人にしか分からない。

かつ、ぶりりんさんは、「大丈夫じゃない」と思っているからこそ、手話通訳を依頼したのだ。

文科省はこの事実を見て判断してほしかったところだ。

 

諦めずにアクションを起こすことも大事

しかし今回は、ぶりりんさんが諦めずにアクションを起こしたことで、先ほどのような誤解があったことも知ることができたし、結果的に手話通訳を付けることが可能となった。

もしぶりりんさんが「手話通訳がつかないなんて・・」とがっかりしたままそのまま諦めていたらどうなっていたか?

まず、文科省への不信感が生まれていただろう。

また、先ほどのような誤解があってそれで手話通訳が付かなかったことを知ることもできなかっただろう。

 

しかし、ぶりりんさんは行動を起こした。その結果、色々なことを知り、またみみサポの紹介もしてもらえてそういう機関があることを知ることもできた。

やはり、行動すればプラスになるのである。

 

大事なことは「なぜ」という疑問を持つこと

このことから分かることは、「なぜ?」という疑問を持って行動すること。

 

「できません」

「そうですか、分かりました」

 

そこで終わってしまわずに、「なぜ?」「なぜできないのか」ということを確認すること。

そしたら相手の状況などを教えてもらえることもあるし、そこから相手の状況を考えた上で良い解決方法を考えることができるかもしれない。

 

「なぜですか」

 

この言葉は、突破力があると思う。

そしてぶりりんさんは「なぜ?」という気持ちが原動力になり様々な風を巻き起こしたのである。

 

 

 合理的配慮についてはまだまだ広まっていないのが現状。

国も手探りの状況がまだまだ続くと思う。

 

しかし、私たちも諦めてはいけない。

諦めなければ、良い解決方法が見つかるといういい例がここにある。

 

ぶりりんさん記事作成のご協力ありがとうございました。